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2006年12月 2日 (土)

アサリ襲う外来種が唐船で繁殖か? サキグロタマツメタ

20061202tamatsumetaTamatume   アサリの天敵として問題視される巻き貝サキグロタマツメタが御崎の千種川河口付近で繁殖していることが兵庫陸水生物研究会の増田修氏らの調査で分かった。11月29日の現地調査で初めて卵塊が見つかり、同氏は「周辺への拡大を防ぐ意味でも数の少ないうちに撲滅したほうがよい」と早急な対応の必要性を訴えている。
 サキグロはタマガイ類で肉食性の巻き貝。夜行性でアサリなど二枚貝を軟体部で包み込み、歯舌と酸で殻に穴をあけて中身を食べる。赤穂で「ズベタ」と呼ばれるツメタガイと同じ仲間で姿が似ているが別の種。
 もともと日本では瀬戸内海西部と有明海のみ生息していたが近年、中国などからの輸入アサリに混入して日本に入ってきたものとみられ、3年前に大量発生した宮城県では複数の潮干狩り場でアサリが全滅するなど深刻な食害を引き起こしている。
 増田氏によると、赤穂での生息確認は平成12年10月に研究者が生きた貝数個を発見したのが最初。県下でも同年4月に姫路市的形で1個が見つかったのを合わせて2例しかなかったが、今年7月に増田氏が千種川河口付近を調べたところ、生貝3個と貝殻1個が確認された。
 今回の調査は唐船山西側の干潟で行われ、直径10―15㌢ほどの卵塊のかけらを約30個採取。一部はすでにふ化しており、繁殖活動が行われていることが明らかになった。
 「このまま大繁殖するか、自然消滅するかは分からないがムラサキガイなどアサリ以外の種への影響も心配」と増田氏。潮干狩り場の閉鎖に追い込まれた宮城県鳴瀬町漁協の話では「少ない数からネズミ算式に増えた。今となっては手のつけようがない」と対応の遅れを悔やむ。
 三重県では大勢の市民ボランティアが一斉に貝と卵塊を手で拾い、ほぼ駆除に成功した例もある。今回サキグロの卵塊が見つかった干潟で潮干狩り場を運営する赤穂市漁協は「状況をよく見て対応を考えたい」と話している。(写真左はサキグロタマツメタの貝殻。同右は唐船沖で見つかった卵塊。茶碗をふせたような形状から“砂茶碗”と呼ばれる)

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